多くの場合、新年には「あけましておめでとうございます」と挨拶することが一般的ですが、喪中期間に新年の挨拶を受けた際、どのように挨拶・返信すれば失礼にあたらないか、考える人も多いでしょう。
通常ならば喜んで使う「あけおめ!ことよろ!」というフレーズも、喪中には使えません。
年の瀬に親族に不幸があって、周囲に喪中であることを伝えられていない状況で新年の挨拶を受け取ると、どう対応すればよいのか迷うものです。
私自身もそうでした。
親しい友人からの挨拶でも、「あけましておめでとうございます」「あけおめ」と返信することは避けなければなりません。
現代では、年賀状を超えてスマートフォンや携帯電話でLINEやメッセージを通じて新年の挨拶をするのが一般的になっています。
そのような状況で喪中を伝えていない人から挨拶を受けたときの返信例文や、返信するタイミングを説明します。
また、喪中の時に寒中見舞いを送るときのおすすめのハガキはこちらです。
喪中の時、新年の挨拶はどのように対応すべき?
日常の生活の中で、喪中である場面にもかかわらず他の人々と接することは避けられませんよね^^;
外出中や新年の職場での始業時に、自分の喪中の状態を知らない人から新年の挨拶を受けることがあると思います。
さらに、自分が喪中の際、どのように新年の挨拶をすべきかという疑問を持つ人もいるのでは?
これらを踏まえた上で、他の人と直接会話する際の適切な対応について解説していきますね。
喪中の時は「おめでとう」とは言えない
新年を喪中で過ごす際、『あけましておめでとうございます』と挨拶しても適切なのか、不安に思いますよね。
特に喪中を経験するのが初めての場合、余計に不安ですよね。
自分自身が喪中の状態では、『あけましておめでとうございます』という言葉は避けるべきと言われています。
『おめでとうございます』は明るく前向きな意味合いを持っているため、喪中の時期にはそのような言葉を使うのは控えるべきとされています。
「あけおめ」と挨拶を受けた時
新年に誰かと出会った際に「明けましておめでとうございます」と言われることがあると思います。
その時は、「昨年は大変お世話になりました」や「今年も宜しくお願い申し上げます」と挨拶を返すのが適切です。
通常のあいさつに、新年の特別な感じを加えることが好ましいでしょう。
また、新年の挨拶に際しては、「去る」「倒れる」「絶える」「破れる」「滅びる」「衰える」「失う」「病む」「枯れる」などの単語は避けるべき忌み言葉とされていることが一般的です。
このことから、
「昨年」や「旧年」という言葉に置き換えればOKです。
業務上の新年のあいさつはどうすべきか?
仕事先の同僚や上司へのあいさつの際、多くの場合、喪中のお知らせを既にしているでしょう。
したがって、「あけましておめでとうございます」という挨拶は適さないです。
親しい方や家族との挨拶と同じような言葉が良いと思います。
昨年度の感謝と、「今年も宜しくお願いいたします」と伝えるのが好ましいです。
一方で、仕事の関係先への挨拶については、代表として挨拶を交わす場面では、「あけましておめでとうございます」という新年の挨拶が一般的です。
取引先としての関係では、喪中の事情は考慮しなくて良いからです。
喪中の時ラインで新年の挨拶を送っていい?
新年を迎える際、知人や友達に新年の挨拶をLINEで送りたい気持ちになります(^^)
だけど、自分や相手が喪中の時、新年のあいさつをLINEやメールで出すのは少し迷いますね。
喪中の状況で、LINEを使用して新年のあいさつをするのが適切かどうかを解説していきますね。
友達のLINEでの新年の挨拶は避けた方が良い
日常的にコミュニケーションを取っている親しい友人にも、新年のあけおめメッセージは避けた方が良いと言われています。
喪中のお知らせカードを事前に送ることは必須ではありませんが、年末あたりに「喪中なので、新年の挨拶は控えます」と伝えておくと良いかもしれません。
その代わり、「これからもよろしく」というメッセージを前向きに伝えると良いでしょう。
もし新年がすでに始まっていれば、「引き続きよろしくお願いします」と伝えることをおすすめします。
相手が喪中の時も配慮する
友人や知人が喪中の際には、「あけましておめでとうございます」のような祝福の言葉を送るのは控えましょう。
このフレーズは新しい年の到来を祝うもので、喪中はそういった祝賀を避ける時期です。
ラインでのやり取りであっても、「あけましておめでとうございます」という言葉はNG。
年賀の意味で送っても、それは喪中の相手にとって配慮に欠ける行為となります。喪中の人がその言葉を受け取ると、嫌な思いをするかもしれません。
相手が喪中であると知っている場合には、対応を気をつけましょう。
喪中の時、新年の挨拶をラインで返信するのはいつまで?
喪中であっても、ラインで新年の挨拶を受け取ったら、すぐにでも返信することを心がけましょう。
返信をする際には、祝賀を意味する言葉を控えると良いですね。
喪中であることを告げずにいる友人から「明けましておめでとう」といったメッセージやスタンプを受け取ることはよくあります。
当然のことながら、友人らはあなたの喪中を知らず、いつものように挨拶を送ってくることでしょう。
ただし、こちらが喪中であるため、「明けましておめでとう」と返信するわけにはいきません。
それでも、新年を迎えたばかりの相手からの挨拶に対して、松の内が過ぎるまで返信を保留するのも難しいですよね。
もし年賀状が届いていたら、松の内(1月7日)が明けた後に寒中見舞いとして送るのが一般的な対応です。
しかし、ラインのようにリアルタイムでのやり取りが可能な場合、メッセージを開いてしまえば既読マークがついてしまうため、松の内が明けるまで無視するわけにはいきませんよね^^;
無視をしてしまっては、相手に対して不躾な印象を与えかねませんし、心配をかけることにもなりかねません。
喪中を伝えるためには喪中はがきが用意されていますが、これはあくまで年賀の挨拶を控えるという個人的な意向を伝えるものです。
相手はあなたの喪中を知らない状態で、通常通り新年の挨拶をしているだけなので、わざわざ喪中であることを伝える必要はありません。
おめでたい言葉を避けて、喪中であることを明かさずに返信すれば問題ありません。
もし喪中であることをはっきりと伝えれば、相手は新年早々に気を悪くしたり、「申し訳なかったな」と謝罪することになるかもしれません。
相手に無用な心配をかけないことも、喪中における礼儀の一環です。
喪中の際メッセージの返信はどうすればいい?例文を紹介
喪中の時に、友人や職場の上司からあけおめLINEが届いた際にどう対応したら良いのか例文を紹介します。
新年にメッセージを返す場面では、「あけましておめでとうございます」というフレーズは控えましょう。
代わりに「昨年は大変お世話になりました」や「今年もよろしくお願い申し上げます」というような言葉を用いると、喪中を配慮しつつ、新年のご挨拶も可能です。
友人への返信文例
友人への返信の例文をご紹介します。
こちらこそ今年もよろしくね(^^)
今年もたくさん食べ歩きしようね!
〇〇(友人の名前)!
今年もよろしくね!
職場の上司への返信文例
職場の上司への返信の例文を紹介します。
今年もよろしくお願いします!
今年もたくさん美味しいお店に連れてってください!
楽しみにしてます♪
昨年は大変お世話になりました。
本年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
こんな感じでサラッと返しちゃいましょう。
喪中の際ラインのスタンプを使用するのは良い?
LINEのスタンプは、愛らしいイラストやキャラクターがメッセージの代わりをしてくれるため、非常に手軽で便利ですよね♪
煩わしい長文を打つことなく、ほんの一タップで感情を伝えられるので、多くのユーザーがスタンプを愛用しているのではないでしょうか。
しかし、喪中の際に新年の挨拶をスタンプだけで返すことについては、多少のためらいが生じるかもしれません。
答えとしては、スタンプだけの返信も実は問題ないのです。
ただし、以下の点を念頭に置くことが重要です。
・祝福や忌避すべき言葉を避ける。
単にスタンプだけを返すと、送り手に寂しさを感じさせることもあります。
「喪中のため短い返事で失礼します。今年もよろしくお願いします」
といった短い言葉を加えれば、気持ちは充分に伝わります。
また、第1章の「喪中の時、新年の挨拶はどのように対応すべき?」で説明したように、新年の挨拶では「去年」という言葉を使わず、「昨年は大変お世話になりました」と表現を変えるのもマナーです。
事前に喪中であることを伝えておくことも、一つの選択肢となります。
喪中のLINEスタンプ無料はある?
LINEスタンプの中に、喪中を示すスタンプもあります。
LINEの「LINEスタンプ」を友だち登録して、検索窓🔍で”喪中”と入力するといろんな種類のスタンプを見つけることができます。
無料スタンプはあるのか調べたら、「喪中」に関する無料スタンプはありませんでした。
「LINEスタンプ スタリコ」も有料でしたね。購入・プレゼントで250円ほどです。
喪中の時、寒中見舞いの例文を紹介!
喪中である場合の新年の挨拶の返信時期については、一般的に松の内が終わる1月7日以降が望ましいとされています。
喪中からの新年の挨拶の返信は、遅くとも1月中に済ませることを推奨します。
寒中見舞いの期間は、松の内が明けてから節分までですが、これはあくまで新年のあいさつの返信であるため、早めに送ることが礼儀とされています。
喪中通知は、一般的には12月初旬(5日頃)までに発送するのが通例です。
これは相手が年賀状を準備する前に喪中であることを伝えるためです。
しかし、12月に入ってから急な不幸があったり、喪中通知を出していない場合に年賀状を受け取ることもあります。
そのような状況であれば、寒中見舞いの文面を用いるのが良いでしょう。
寒中見舞いの例文はこちら↓
冬の寒さが一段と厳しくなっておりますが、皆様お変わりありませんか。
新しい年が皆様にとって幸多き一年となりますように心からお祈り申し上げます。
今年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
早いもので新年を迎え、すでに日々の業務に励まれていることと存じます。
寒さが厳しくなる毎日、どうぞご自愛くださいませ。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
新年のご挨拶を賜り、心より感謝しております。
昨年、父がこの世を去り、新年のご挨拶を差し控えさせていただいておりました。
お知らせが遅れ、申し訳ございませんでした。
昨年中は大変お世話になりました。
引き続き、本年も何卒宜しくお願い致します。
皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのことと存じます。
新春の慶びをお伝えするとともに、寒波の折り、くれぐれもお体を大切にされますようお祈りいたします。
本年も変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
シンプルな寒中見舞いハガキが売っています。
印刷や手書きの手間が省けるこちらがおすすめですよ♪
喪中とは?いつまで喪中なの?
まず、喪中とは何を意味するのか、その背景を説明していきますね。
多くの方が「喪中」という言葉を知っているかと思いますが、具体的な意味やニュアンスについて把握しておくことが重要です。
さらに、喪中の期間についても、詳しく解説していきますね。
故人を追悼する哀悼の時期
喪中とは、家族や親族が逝去した際に、故人を追悼し、一定の時間を穏やかに過ごす期間を指します。
この時期には、故人への思いを新たにし、明るいイベントや華やかな行動を控えることが求められます。
衣服の選び方についても、赤などの目立つ色のものは避けることが多いです。
喪中というのは、簡単に言えば、「身内の死により心に重みがあるため、新年の挨拶などを控える」という意味の期間となります。
喪中の期間はいつまで?
喪中期間は、明治時代の『太政官布告』で規定されています。
その期間は、故人との関係性によって異なるのが一般的です。
自分の父母が亡くなった際には、忌みの期間は50日で、喪中期間は約1年とされています。
一方で、夫側の父母の場合、忌みの日数は30日で、喪中期間は合計150日間。
妻側の父母に関しては、特定の忌みや喪中の期間は設けられていません。
祖父母に至っては、父方も母方も忌みは30日ですが、喪中期間は父方が150日、母方が90日となります。
親しい親族が亡くなると、喪中期間は比較的長くなる傾向があります。
まとめ
喪中であっても、ラインで新年の挨拶を受け取ったら、すぐに返信してOKです。この時に、「おめでとう」や「謹賀新年」「賀正」といった言葉は控えましょう。
遅くても、1月中には返事をすると良いですね。
文章は簡潔に、
「昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします」
で十分です。
喪中に関する無料のLINEスタンプはありませんでした。
有料でしたので、購入する必要があります。