手元にクッキングシートがない場合でも、レンジラップを上手く活用することで、様々な料理を手軽に作ることができます。
特に、冷やして固めたり、蒸したりする料理にレンジラップは大活躍します。
ただし、ラップを使える料理には限りがあるので、適した料理の選び方と使い方のポイントをお伝えします。
これらのコツを押さえれば、クッキングシートがない時でも、美味しい料理を簡単に作ることができますよ♪
クッキングシート代用のレンジラップの便利な特徴と簡単レシピ
レンジラップにはいくつかの便利な特徴があります。
それらを料理に活かしましょう。
・湿度を保持する
・電子レンジ利用から冷凍保存まで、多様な温度に対応
・食材や容器に密着しやすい
・強度があり、しっかりしている
これらの特徴を踏まえると、クッキングシートの代わりとして使える料理としては次のようなものが挙げられます。
・蒸し料理
・巻き寿司などの巻物料理
これらの料理にレンジラップを上手く使うことで、効率的かつ便利に料理ができます。
冷やして固める料理
レアチーズケーキやゼリーのような料理を作る時、型からスムーズに取り出すために、多くの人がクッキングシートを使います。
しかし、この目的にはラップも同様に使えます。
さらに、ラップは冷蔵庫での食品保管にも便利です。
乾燥を防ぐカバーとしての役割も果たし、料理の品質を保つのに役立ちます。
ラップをきちんと張ることで、料理の表面に跡がつかず、見た目も美しく仕上がります。
また、トリュフや生チョコレートを作る際には、バットの底にクッキングシートの代わりにラップを使用するのがおすすめです。
これにより、作業台が汚れても、後片付けがずっと楽になります。
蒸し料理
普段、野菜を蒸すときは蒸し器にクッキングシートを敷くのが一般的ですが、電子レンジを使っても同じように美味しくできます。
たとえば、ラップで包んだジャガイモを電子レンジで加熱するだけで簡単に蒸し野菜が作れます。
作り方
- 準備.じゃがいもをよく洗っておきます。
- 1.じゃがいもは皮付きのまま、キッチンペーパーで包みます。
- 2.水を入れたボウルに1をくぐらせ、ラップで包みます。
- 3.600Wの電子レンジで3分程じゃがいもの中に火が通るまで加熱します。
- 4.皮を剥く場合は、粗熱が取れてからキッチンペーパーで包むようにむき、芽があれば取り除きます。
また、茶碗蒸しも電子レンジで簡単に作ることができます。
混ぜ合わせた材料を耐熱のお茶碗に入れ、そのお茶碗を水を入れた別の耐熱容器にセットします。
お茶碗にはラップをかけて、それを水を張った容器に入れて電子レンジで加熱するだけで、美味しい茶碗蒸しが完成します。
この方法ならコンロを使わずに手軽に蒸し料理を楽しめます。
材料(2個分)
卵液
- 卵1個
- 白だし大さじ1
- 水150ml
具
- 鶏肉30g
- かまぼこ2枚
- 小松菜1本
- しいたけ1個
作り方
- 1.ボウルに卵を割り、白だし、水を入れて、よく混ぜます。
- 2.1を、茶漉しで濾します。
- 3.小松菜、しいたけ、鶏肉を小さく切ります。かまぼこは薄く切ります。
- 4.耐熱性のカップに具の半量を入れて、卵液の半量を注ぎ、同様にもう一つ作ります。
- 5.ラップをして、200wのレンジで2つ同時に7分加熱します。様子を見て時間を足します。
巻き寿司などの巻物料理
手巻き寿司やロールケーキ作りで、端から美しく巻くステップは大切です。
そこで役立つのがレンジラップです。
巻きすやクッキングシートの代わりにラップを使えば、作業がぐっと楽になります。
ラップを使うメリットは、巻いた後の両端をキャンディのように閉じて、形をしっかりと整えることができる点です。
そして、その状態で冷蔵庫に入れることができ、保存も簡単になります。
また、切り分ける時にもラップを利用すると、直接包丁を入れることができ、手を汚さずに中身も崩れにくくなります。
このようにラップを使うことで、巻き料理をより簡単に、そして美しく仕上げることができるのです。
巻き寿司は巻きすがないと作れない、ちょっと難しいイメージがありますが、コツを掴めばお家にあるラップで綺麗に巻くことができるんです。
ラップをクッキングシート代わりに使う際の留意点
ラップをクッキングシートの代替として使う際には便利ですが、気をつけなければならないことがいくつかあります。
最も注意が必要なのは耐熱温度です。
通常のクッキングシートは約250℃まで耐えられますが、ラップの耐熱温度は約110~140℃となっています。
これは、高温にラップが対応できないことを意味しています。
このため、電子レンジでの使用は大丈夫ですが、オーブンやトースターで使うことは避けましょう。
また、煮物の落し蓋やフライパンでの使用にもラップは向きません。
特に火のそばや高温になるオーブンやトースターの近くでは、ラップが熱で溶けてしまい、取り出しづらくなることもあります。
ラップの素材とその特性に関する補足情報
ラップは、その素材や種類によって耐熱性や特性が異なるということをお伝えしました。
ラップには、主に以下の3種類の素材が使用されています:
②ポリエチレン(例:ポリラップ、ハイラップ)
③塩化ビニル樹脂(例:ファミラップ、ダイアラップ)
①ポリ塩化ビニリデン(例:サランラップ、クレラップ)
特に、ポリ塩化ビニリデン製のラップは家庭で広く使用されており、非常に人気があります。
この素材の主な特徴は、強い匂いや酸素を通しにくいことです。
これにより、匂いが強い食品の保存に適しており、食材の酸化を防ぐことができます。
さらに、水蒸気も通しにくいため、食品の乾燥を防ぎ、新鮮さを維持し、湿気を防ぐことができます。
このタイプのラップは、耐冷温度が−60℃、耐熱温度が140℃となっています。
②ポリエチレン素材のラップ(例:ポリラップ、ハイラップに使用)
この種類のラップは、無添加で環境に優しい素材から作られており、価格面でも経済的です。
手頃な価格で購入できるため、コストを抑えたい方には適しています。
ただし、他の素材に比べると密着力はやや劣ります。
また、匂いの移りにくさはあまり高くないため、匂いが強い食品を包む際には適していない可能性があります。
このラップの耐冷温度は−70℃、耐熱温度は110℃と設定されています。
③塩化ビニル樹脂を使用したラップ(例:ファミラップ、ダイアラップ)
この種類のラップは、優れた密着性、伸縮性、そして耐久性を誇る素材で製造されています。
このラップは業務用として特に人気があり、スーパーマーケットで見る肉や魚のパッケージによく使われています。
主な使用目的は、短期間での水分保持です。
しかし、酸素や水分の透過性があるため、長期にわたる冷蔵や冷凍保存には不向きです。
このラップの耐冷温度は−60℃、耐熱温度は130℃までとなっています。
ラップの種類ごとの特徴を把握することで、さまざまな場面での使用法が広がり、より効率的に活用することが可能になります。
高温調理でのレンジラップ使用はNG!その理由と安全な代替品
ラップは、設定された耐熱温度を超えると溶ける恐れがあり、高温での調理には不向きです。
たとえば、電子レンジでの使用は安全ですが、オーブン、トースター、フライパンでの料理や、煮物の落し蓋として使用するのは避けるべきです。
ラップの正しい使用方法には特に注意が必要です。
そこで、高温調理にも耐えうる代替品をいくつか紹介します。
これらの代替品は高温下でも安全に使用できるため、料理中の安心感を提供します。
・キッチンペーパー
・コピー用紙や半紙
アルミホイル使用上の留意点
クッキングシートが広く用いられるようになる以前は、調理にアルミホイルを使用することが一般的でした。
アルミホイルは耐熱性が高く、しばしばクッキングシートを上回る耐熱温度を持っています。
オーブン、トースター、フライパンでの調理や、落し蓋として使うことに適しています。
しかし、アルミホイルの使用時には以下の注意点があります。
アルミホイルは金属製で、レンジ内のマイクロ波と反応し火花を生じる可能性があります。
・直火や熱電線に直接触れた場合、溶けてしまう恐れがあるので、そのような状況では使用しないでください。
これらの注意事項を守り、アルミホイルを安全に活用しましょう。
キッチンペーパーの使い方について
吸水性が高いキッチンペーパーは、蒸し料理や落し蓋の代わりに使える便利な道具です。
落し蓋としてキッチンペーパーを使うと、同時にアクも取ることができるので、料理の効率が上がります。
ただし、キッチンペーパーは紙製であるため、高温状態での使用は発火のリスクが伴います。
このため、
安全に使用するためには、この点を十分に留意してください。
オーブン調理におけるコピー用紙や半紙の活用
ケーキやクッキーをオーブンで焼く時、コピー用紙や半紙は非常に便利な代替材料として活用できます。
ケーキ型の底に敷いたり、オーブンのトレイ上でクッキーを焼く際に使用することができます。
これらの紙はオーブン内で使用しても安全ですが、オーブンのトレイに紙を敷く際は、紙の端が焦げないように折りたたんでから使うことがおすすめです。
これにより、安全かつ効果的にオーブン調理が可能になります。
クッキングシート代用としてのレンジラップの使い方とその注意点まとめ
レンジラップはクッキングシートと似て、表面が滑らかで食材が付着しにくい特性を持っているため、代替品として活用することができます。
ラップの密着性は食品を酸化や乾燥から守り、清掃の手間を減らす利点も提供します。
しかし、クッキングシートと比較して耐熱温度が低いため、高温での調理には向いていません。
ラップをクッキングシートの代わりに使用する際は、この耐熱性の違いに注意してください。